「絵本のサブスク 比較」で検索すると、月額を並べたランキング記事がたくさん出てきます。
ただ、5つのサービスの公式サイトを実際に読み比べると、そもそも月額どうしを並べても比較にならないことがわかりました。
月額が固定のサービスと、届く絵本の定価しだいで毎月変わるサービスが混ざっているからです。
もうひとつ、意外な共通点もあります。
「サブスク」という名前に反して、今回調べた5社はすべて絵本が手元に残る「買う」仕組みで、返却するレンタルはひとつもありませんでした。
つまり、続ければ続けるほど絵本は確実に増えていきます。
この記事では、福音館書店の月刊絵本・童話館ぶっくくらぶ・絵本クラブ・WORLDLIBRARY Personal・絵本のサブスク(ライブリード)の5つを、各社の公式サイトで確認できた情報だけで整理し、「1冊あたりいくらか」「ダブりをどう避けるか」「やめやすいか」の3点で比較します。
※月額などの数字は、この記事の確認時点(2026年8月)のものです。
結論:絵本のサブスクは「買う定期便」。3タイプに分けると選びやすい

5社を仕組みで分けると、次の3タイプになります。
- 月刊誌型(福音館書店の月刊絵本):毎月発売される新作のペーパーバック絵本を予約購読する形。1冊500円と圧倒的に安い代わりに、絵本を選ぶ余地はありません
- 選書配本型(童話館ぶっくくらぶ/絵本クラブ):年齢別コースの選書リストにそって、市販のハードカバー絵本が毎月届く形。料金は届く絵本の定価しだいで毎月変わります
- 定額パック型(WORLDLIBRARY Personal/絵本のサブスク):月額が固定で、税・送料込み。新品の海外翻訳絵本が1冊届くのがWORLDLIBRARY、中古絵本が3冊届くのが絵本のサブスクです
なお、ややこしいのですが「絵本のサブスク」はジャンル名であると同時に、ライブリード株式会社が運営するサービスの固有名でもあります。
この記事では、サービスとしての「絵本のサブスク」を指すときは(ライブリード)と添えて区別します。
5社比較:月額ではなく「1冊あたり」でそろえる
まず、5社の基本情報を一覧にします。
「月あたりの目安」は各社公式サイトの記載から、送料まで含めた実際の支払い額に寄せて計算しました。
| サービス | 月あたりの目安(税込) | 冊数 | 新品/中古 | 対象年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 福音館の月刊絵本 | 500円+送料 (書店受取なら送料なし) | 毎月1冊 | 新品(ソフトカバー) | 10ヵ月〜小学生 (誌によって異なる) |
| 童話館ぶっくくらぶ | 2冊で2,100〜3,100円 +送料330円(1冊も可) | 毎月1〜2冊 | 新品(ハードカバー中心) | 0歳〜15歳+大人 |
| 絵本クラブ | 絵本の定価合計で変動 5,000円未満は送料594円 | 毎月2〜3冊 (削除・追加自由) | 新品 | プレママ〜小6+大人 |
| WORLDLIBRARY Personal | 1,300円 (税・送料込) | 毎月1冊 | 新品(海外翻訳絵本) | 1歳0ヵ月〜7歳11ヵ月 |
| 絵本のサブスク(ライブリード) | 2,938円(税・送料込) 12ヵ月一括なら月あたり約2,644円 | 毎月3冊 | 中古(返却不要) | 0歳〜9歳 |
この表を「1冊あたり」に直すと、性格の違いがはっきりします。
福音館は1冊500円、童話館は平均するとおよそ1冊1,050〜1,550円(定価どおり)、絵本クラブも定価どおり、WORLDLIBRARYは1冊1,300円、絵本のサブスク(ライブリード)は1冊あたり約980円(中古)です。
「新品を定価より安く」というサービスは存在せず、安さの理由は「月刊誌である」か「中古である」かのどちらかしかありません。

結局、いちばん安いのはどこですか?



新品なら福音館の月500円が別格です。冊数がほしくて中古に抵抗がなければ、絵本のサブスクが1冊あたり約980円。この2つは「新作の月刊誌」と「中古のハードカバー」で中身がまったく違うので、先に比べる土俵をそろえましょう
5社の実像:公式サイトで確認できたこと
ここからは1社ずつ、公式サイトの記載を根拠に「何が届くのか」「いくらかかるのか」を整理します。
福音館の月刊絵本(こどものとも・かがくのとも)
『ぐりとぐら』『きんぎょがにげた』を生んだ福音館書店が、1956年から続けている月刊絵本シリーズです。
ものがたり絵本とかがく絵本あわせて7誌があり、10ヵ月〜2歳向けの「こどものとも0.1.2.」から小学3年生〜の「たくさんのふしぎ」まで年齢で選べます。
- 幼児向けシリーズは毎月500円(税込)・年間購読料6,000円。「たくさんのふしぎ」のみ毎月880円
- 毎月届くのはその月の新作(一部再版あり)。ソフトカバー(薄い表紙)で、ハードカバーの市販絵本とは造りが違います
- 定期購読の窓口は富士山マガジンサービス・submee(サブミー)・全国の書店店頭・幼稚園/保育園の4系統。ネット申込は別途送料がかかり、書店受取なら送料はかかりません
- 解約などの契約手続きは、申し込んだ窓口(富士山マガジンサービスなど)に対して行います
注意点はひとつ。
ネット上には「毎月440円」と紹介する記事が今も多く残っていますが、公式サイトの現在の案内は毎月500円・年間6,000円です。
古い価格のまま比較している記事を見かけたら、他の数字も古い可能性を疑ったほうがよいと思います。
童話館ぶっくくらぶ
1982年発足、長崎の童話館グループが運営する配本サービスです。
約25社の出版社から選んだ絵本を、0歳(たんぽぽコース)から15歳、さらに大人向けまで16のコースで届けます。
- 料金は届く絵本の定価そのままで毎月変わります。公式の目安では、毎月2冊で2,100円(0〜1歳)〜3,100円ほど。毎月1冊への変更もできます
- 送料は1家庭あたり毎月330円(税込)。入会金・会費は無料
- 支払いは初回配本後の後払い(ゆうちょ・銀行の口座振替、クレジットカードなど)。申込みフォームにカード情報の入力欄自体がありません
- 申し込んだコースを1年間届けたあと、自動でひとつ上のコースに進級。コース変更・冊数変更はいつでも可能
- 退会はいつでも可能(退会希望月の前月末までに電話・フォームなどで連絡)
特徴的なのは選書の思想です。
年間の配本リストは「初回配本時に同封」で、申込み前には公開されません。
そのぶん、すでに持っている絵本は初回分は事前の書面案内で、2回目以降は年間リストを見て連絡すれば別の絵本に差し替えてもらえますし、うっかり届いてしまっても未読・きれいな状態なら到着後1週間以内の連絡で交換できます(返送料は自己負担)。
絵本クラブ(絵本ナビ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」を運営する株式会社絵本ナビの定期購読サービスです。
プレママコース・0歳〜5歳・入学準備・小学1〜6年生、さらにパパ向け・大人向けまでコースがあります。
- 料金は届く絵本の定価合計で変動。毎月2〜3冊が基本ですが、配本リストは全作品ウェブで公開されていて、作品の入れ替え・削除・追加が自由にできます
- 1回のお届けが5,000円(税抜)未満だと送料594円(税込)。有料会員(絵本ナビプレミアム)になると送料無料
- 配本内容の変更・コースのキャンセルは配本月の前月末日まで、すべてマイページで完結
- 契約は原則1年以上とされていますが、公式FAQに「1年未満の場合も任意のタイミングでキャンセル可能」と明記されています
- 祖父母に支払いだけお願いできる「おねだり機能」があります
5社のなかで唯一、「何が届くか」を申込み前に全部確認して、自分で編集できるサービスです。
選書はプロに任せつつ手元の本棚との重複は自分で管理したい、という人にはいちばん相性がよい仕組みだと思います。
WORLDLIBRARY Personal(ワールドライブラリー パーソナル)
株式会社ワールドライブラリー(東京都大田区)が運営する、世界の絵本の定期便です。
30ヵ国を超える国と地域の絵本を日本語に翻訳して、毎月1冊届けます。
- 月額1,300円(税・送料込)。内訳は絵本1,100円+送料200円で、月によって変わりません
- 対象は1歳0ヵ月〜7歳11ヵ月。月齢に合わせた配本スケジュールが決まっていて、コースは1本のみ(開始コースは選べます)
- つまむ・ひっぱる・とびだすのしかけ絵本が配本に含まれるのが他社にない特徴
- 支払いはクレジットカード・デビットカードのみ。初回は申込み時、2回目以降は毎月25日に翌月分を自動課金
- 最低利用期間はなし。ただし配本3回未満で退会すると、再入会が3ヵ月できません
気をつけたいのは課金と退会のタイミングです。
退会手続きはマイページでできますが、毎月25日に翌月分が課金されるため、25日を過ぎてから退会すると配本が翌月まで続きます。
また公式FAQには「申込み後のキャンセルは原則不可(申込み完了後に退会手続きをしても課金は取り消されない)」とあるので、申し込む月自体を計画的に選ぶのが安全です。
絵本のサブスク(ライブリード)
ライブリード株式会社(富山県)が運営する、中古絵本が毎月3冊届くサービスです。
同社は知育玩具レンタルの「おもちゃのサブスク」も運営していて、古物商許可(富山県公安委員会)を持つ中古品のプロでもあります。
- 1ヵ月更新プラン2,938円(税込・送料込)。6ヵ月一括16,746円(月あたり約2,791円)、12ヵ月一括31,730円(月あたり約2,644円)、2冊だけ届くトライアルプラン1,980円もあります
- 毎月20日前後に発送、ポスト投函で受け取り。絵本は「プレゼント」扱いで返却不要と公式ガイドに明記されています
- 選書は年齢・性別・季節に合わせて0歳〜9歳(小3程度)まで対応。専門スタッフが1冊ずつ検品・クリーニング
- 縛りなし。解約・プラン変更は公式LINEから当月26日までの連絡で当月末に完了
- 支払いはクレジットカード・PayPay。1ヵ月プランは入会日基準の30日ごと自動決済
中古ならではの注意も公式に書かれています。
特定商取引法の表記に「中古えほんの定期購読という性質上、破損・破れ等を不良品としておりません」とあり、状態を理由にした返品・交換はできません。
また、6ヵ月・12ヵ月の一括プランを途中でやめた場合の返金規定は公式サイトに記載が見当たらなかったので、まずは1ヵ月更新プランかトライアルから始めるのが安全だと思います。
なお、このサービス単体の口コミがネット上でどれだけ見つかるかは絵本のサブスクの口コミ・評判で実測しています。
「ダブり」をどう避けるか:5社で仕組みがまったく違う
絵本のサブスクを検討する人が最初に心配するのが、すでに持っている絵本と被らないかです。
実は5社の対応はきれいに分かれていて、ここが選び分けの2つ目の軸になります。
| サービス | ダブりの避け方 |
|---|---|
| 福音館の月刊絵本 | 毎月の新作なので、そもそも手持ちと被る構造がない(一部再版あり) |
| 童話館ぶっくくらぶ | 初回分は事前案内で申告→差し替え。以降は初回に届く年間リストを見て連絡。届いても未読なら1週間以内の連絡で交換(返送料自己負担) |
| 絵本クラブ | 配本リストが全公開。配本月の前月末までウェブで自由に入れ替え |
| WORLDLIBRARY Personal | 申込み後にマイページで手持ちの絵本をチェック→別の絵本か1,000円相当の図書券等に差し替え(代替絵本は選べない) |
| 絵本のサブスク(ライブリード) | 申込み時に手持ちの絵本を登録→選書時に考慮。それでも重複したらLINE連絡で、重複分を別途発送 |
- 童話館の交換は「未読・きれいな状態・到着後1週間以内」が条件で、返送料は自己負担です
- WORLDLIBRARYの代替は絵本を選べません(別の絵本か図書券等になります)
- 絵本のサブスクの重複時対応は「重複分を別途発送」=手持ちと同じ本も一度は届きます



本棚にすでに絵本が多いご家庭ほど、リストが公開されている絵本クラブ型が安全です。逆にこれから絵本を揃え始めるご家庭なら、どのタイプでもダブりはほとんど起きません
やめやすさは「締切日」で見る
5社とも違約金や縛りはありませんが、「いつまでに・どこに連絡するか」はバラバラです。
サブスクの実質的なやめやすさは、この締切日で決まります。
| サービス | 解約の連絡先 | 締切 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 福音館の月刊絵本 | 申し込んだ窓口(富士山マガジン・サブミー・書店・園) | 窓口の規定による | 福音館書店では解約手続きを受けられない |
| 童話館ぶっくくらぶ | 電話・FAX・フォームなど | 退会希望月の前月末 | 連絡ベースなのでウェブ完結ではない |
| 絵本クラブ | マイページ | 配本月の前月末日 | キャンセル当月に配本予定があればその分は届く |
| WORLDLIBRARY Personal | マイページ | 毎月25日の課金前 | 25日を過ぎると翌月分まで配本。申込み直後のキャンセル不可 |
| 絵本のサブスク(ライブリード) | 公式LINE | 当月26日 | 一括プランの途中解約返金は公式に記載なし |



入会前に「やめたくなったら何日までに、どこへ連絡するか」をスマホのカレンダーに入れておくのがおすすめです。定期便の不満は、たいてい仕組みではなく締切の見落としから生まれます
目的別の結論:わが家はどれを選ぶか
最後に、ここまでの3つの軸(1冊あたり・ダブり対応・やめやすさ)を目的別にまとめます。
- とにかく安く、絵本の習慣だけ作りたい → 福音館の月刊絵本(月500円)。ソフトカバーでも読み聞かせには十分です
- 定番の名作をハードカバーで揃えたい。選書は任せたい → 童話館ぶっくくらぶ。思想のある選書と、後払い・前月末連絡のシンプルな仕組み
- 選書は参考にしつつ、最終決定は自分でしたい → 絵本クラブ。リスト全公開+入れ替え自由は5社で唯一
- 家にない種類の絵本(海外・しかけ絵本)を増やしたい → WORLDLIBRARY Personal。月1,300円固定で管理もラク
- 冊数重視。中古に抵抗がなく、たくさん読ませたい → 絵本のサブスク(ライブリード)。1冊あたり約980円で毎月3冊、縛りなし
なお、当サイトの他の記事でも書いているとおり、絵本は「増やすと決めたモノ」です。
どのサービスも毎月確実に絵本が増えるので、知育玩具はいらない?「買わない」以外に3つの選択肢がありますで書いた「増やすモノと借りるモノを分ける」考え方とセットで検討するのがおすすめです。
よくある質問
- レンタルできる(返す)絵本のサブスクはないのですか?
-
今回比較した5社はすべて絵本が手元に残る買い切り型で、返却式のレンタルはありません。なお、知育玩具レンタルの「おもちゃのサブスク」(絵本のサブスクと同じライブリード運営)には中古絵本2冊が毎月付いてきます。おもちゃと絵本をまとめて増やさず回したい場合は「おもちゃのサブスク」の評判・口コミも参考にしてください。
- 最低利用期間や違約金はありますか?
-
5社とも違約金の記載はありません。最低利用期間も基本的にありませんが、WORLDLIBRARY Personalは配本3回未満で退会すると3ヵ月間再入会できません。また絵本のサブスク(ライブリード)の6ヵ月・12ヵ月一括プランは途中解約時の返金規定が公式に見当たらないため、不安なら1ヵ月更新プランを選ぶのが安全です。
- 0歳から使えるサービスはどれですか?
-
福音館「こどものとも0.1.2.」は10ヵ月頃から、童話館ぶっくくらぶ(たんぽぽコース)・絵本クラブ(0歳コース)・絵本のサブスク(ライブリード)は0歳から使えます。WORLDLIBRARY Personalだけは配本開始が1歳0ヵ月からです(1歳前の申込み予約は可能)。
- きょうだいで使う場合はどうなりますか?
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童話館ぶっくくらぶは、それぞれの年齢のコースから1冊ずつという分け方ができます。絵本クラブはコースを2つ申し込んで冊数を調整し、おまとめ配送でまとめられます。WORLDLIBRARY Personalは子どもごとに別のメールアドレスで申込みが必要で、同じ年齢なら同じ絵本が届く点に注意してください。
- 図書館で十分な気もします。サブスクを選ぶ理由はありますか?
-
返却期限を気にせず手元に残ること、年齢に合う本を選ぶ手間がなくなることの2つが図書館との違いです。逆に、いろいろな絵本を試したいだけなら図書館のほうが向いています。「選書は任せたいが所有はしたくない」という場合は、絵本付きのおもちゃレンタルという折衷案もあります。






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